恋人ができたことを打ち明けた時の、友人たちのまちまちな反応。
誕生日を迎え、30歳になった。
東京にいる先輩が、30歳おめでとうと言ってきた。
ずっと私の結婚を心配してくれている人だ。
先輩に心配されなかったら、たぶんまだ恋人はできていなかっただろう。
会うたびに現状を聞かれた。
先輩は2年前に、後輩の女の子と結婚している。
先日、先輩と会う機会があったので、
恋人ができたことを打ち明けるべく、恋人とのツーショットを用意した。
お互いまったく写真を撮らないものだから、初めてのツーショットとなった。
10人近くで、スキー旅行。
よく珍しいねと言われるのだが、10人全員スキーヤーである。1人だけスノボだったけど実は元スキー部。
みんな結構滑れる。私が一番足が遅い。
恋人はスノボしかやらないので、私だけ参加。その東京の先輩も参加。
夜、みんなでゲームをやっている途中、ほとんど不意打ちに近い感じで
私、恋人ができたんですよ
と先輩に打ち明けた。
お、おう、みたいな、内心うろたえてる感じの反応が予想通りで嬉しかった。
あと、喜んでくれた。
あと、ものすごく細かく追及された。
年齢、会社、学歴、趣味、仕事の内容、年収。
「ちゃんとした職業の人なのか」「ちゃんと大学出てるのか」
私のお父さんか。
というか私の父親はそんな細かいこと聞かない。母親も聞かない。祖父さん(故人)もたぶん聞かなかったはずだ。
(今ネットで企業名入れて調べたら、年収700超えてた…)
他の人の反応はまちまちで、わりとゲームの方に集中している友人もいた。
大学の同期の男の子は、ちょうど前の月に打ち明けていたんだけど、自分も婚活頑張ると言っていた。いい感じの子がいるらしい。
恋人と同じ会社の人で実はまだ知らされてなかった友人は、誰さんか誰さんか誰さん、みたいなことを言いつつ頑なに写真は見ないと言っていた。なんでだろう?
5つ年下の女の子は、ひたすらいいなーと羨ましがっていた。30歳までに結婚したいと言っているが、夜中にオンラインゲームで奇声を上げて家の人にブレーカーを落とされる彼女は、果たして。
一番食いつきそうな友人は、ちょうど運悪くベッドで寝ていた。
私はその日にみんなに打ち明けると予告していたんだ。聞けていなくても私のせいではない。
もともと私と恋人のことを知っていた、というより協力してもらっていた夫妻は、先輩に対してフォローしてくれた。無事先輩に打ち明けられたことを喜んでくれた。
11人(男8、女3)中、既婚者が4人。子持ちはいない。
1泊2日で、朝から夕方まで滑って、美味しいご飯食べて、ボードゲームして。
たぶん、子持ちになったらこうはできない。
今だけ。今だけだな。